【実務】帰化申請と年金制度(1)

  • 2018.08.17 Friday
  • 19:01

 

帰化申請に際しては、非常に多くの書類を準備する必要がありますが、その中でもお問い合わせが非常に多いのが年金についてです。

 

日本に住む20歳以上60歳未満の方は、外国人の方を含めて国民年金に加入し、国民年金保険料を納めることが義務付けられています。

そのため、加入・納付義務があるにも関わらず、その履行を怠っている場合は、帰化の要件(素行要件)を満たさないとして帰化が不許可となる可能性が極めて高いです。

 

それでは、帰化申請にあたっては、具体的にどのような書類を提出する必要があるのでしょうか?

今回は年金に係る提出書類について説明いたします。

 

 

帰化申請では、年金に加入し、納付をしていることの証明として「公的年金保険料の納付証明書」を提出する必要があります。

 

具体的には、加入区分に応じて以下の書類を提出することになります。

(管轄の法務局や申請人の状況によっては下記以外の書類を求められる場合もあります)

 


 

【第1号被保険者】

・日本年金機構が発行した「ねんきん定期便」、年金保険料の領収書等の写し

→直近1年分

 

【厚生年金法適用事業主】

・年金事務所が発行した年金保険料の領収書等の写し、年金事務所の確認書

→直近1年分

 


 

上記のとおり、いずれも基本的には直近1年分を提出すれば足りるのですが、審査対象はそれ以前の加入実績等にまで及びうるため、もし加入漏れや納付遅れなどが発覚した場合は、最寄りの年金事務所等に相談のうえ、さかのぼって納付するなどの対処を早めに行っておくことをお勧めします

 

また、上記は「第1号被保険者」のみ登場しますが、年金の被保険者にはそれ以外にも「第2号」「第3号」の被保険者もあります。このように、年金制度は複雑な構造となっているため、特に外国人の方にとっては難しいかもしれません。

しかし、日本で暮らし、帰化して日本人として生きていく以上、公的年金について「知りませんでした」というわけにはいきませんので、帰化申請前にしっかりと理解しておくことが大切です。

 

次回以降では、年金制度の概要について紹介する予定です。

 

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